アメリカ、カナダ(北米)の製品安全

アメリカ、カナダの製品安全

アメリカ、カナダ(北米)向け機械の製品安全

すでに多くの日本メーカーがアメリカやカナダに、製品を出荷しておられますが、アメリカ、カナダには、製品安全に関する法令/規格が定められております。

企業のコンプライアンス違反問題については、話題となることも多く、自社ブランドを守るためにも法令遵守が求められます。

特に、製品事故を起こした際は、必ずといってもいいほど、製品安全に関する設計/製造に関するプロセスや法令/規格への適合性はどうだったのか?と問い詰められ、賠償問題につながることも多く聞かれます。

ここでは、アメリカ、カナダの製品安全について、製造者自身が行っておくべき法令/規格体系を説明していきたいと思います。

アメリカ、カナダの製品安全のしくみ

アメリカ合衆国、カナダの製品安全については、欧州(EU)のようにCEマーキングのような制度ではなく、連邦法や州法を基にして定められた製品安全規制に従うことになります。

機械製品の製品安全に関する取り組みとしては、アメリカもカナダも、機械製品を使用する事業者(ユーザー)に対し、労働安全衛生に対する責任が課せられており、事業者(ユーザー)側がその製品の安全に対して責任を持つことを重視している形になります。

つまり、何らかの事故が起きた場合の責任は、製品メーカーではなく、現地使用者である事業者にあるということになっております。

しかし、アメリカは訴訟が多いことでも知られているとおり、製品設計による欠陥、安全設計の不備が原因となり、事故が生じた場合、事業者側の安全衛生面はもちろんですが、製造者側に対しても製品の安全性について、問われることになるでしょう。

機械に巻き込まれて死亡事故が発生した場合、労働安全衛生法として罰せられるのはその機械の使用者である現地事業者となりますが、使用者である事業者はその機械メーカーに対し、安全衛生面に不備があったことを主張した訴訟を起こされることになると、製品メーカーが安全設計をきちんと行っていたのかどうか?について問われます。

アメリカ、カナダの法律は、コモンローというイギリス式であり、日本のような民法は存在しません。

日本での民事裁判では、民法を基に裁判が進められ、過去の判例は参考として扱われますが、アメリカやカナダの法律は、過去の判例を中心にして裁判が行われますので、製造者側でも安全性については、しっかり取り組んでおくことをお勧め致します。

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